20代からのLSP戦略

結論: LSPは生涯積み上げ型で失効しません。だから始めた年齢が、そのまま到達年齢の差になります。

Life Statusポイントには有効期限がありません。 年度でリセットされるFLY ONポイントと違って、 20代で積んだ1LSPは40代になってもそのまま残ります。 つまりこの制度では、始めた年齢そのものが有利さになります。 逆に言えば、あとから短期間で取り返すのは難しい設計です。

何歳で1,500LSPに届くか

開始年齢と年間ペースの組み合わせで、1,500LSPに届く年齢を出しました。 年数は1,500 ÷ 年間ペースを年単位に切り上げたものです。

年間ペース到達までの年数25歳開始30歳開始35歳開始
年50LSP30年55歳60歳65歳
年100LSP15年40歳45歳50歳
年150LSP10年35歳40歳45歳
年190LSP8年33歳38歳43歳

当サイトの試算。残高ゼロから、1,500LSP ÷ 年間ペースを年単位に切り上げています。 各ペースの中身は次のとおりです。年50LSP=固定費サービスを4件だけ切り替えた水準(年48LSP)/年100LSP=毎月型の固定費7件(年84LSP)+JALカード月5万円/ 年150LSP=上に国内線を年10搭乗前後、または決済額を上乗せ/年190LSP=固定費すべて+JALカード月10万円+帰省4往復。生活で積める上限寄り。

読み方はひとつだけです。横に見ると、開始年齢の差がそのまま到達年齢の差になっています。 年100LSPの行では、25歳開始が40歳、35歳開始が50歳。 10年の差は10年のままで、途中でペースを上げない限り縮みません。 逆に、縦に見るとペースを上げれば年数は減ります。 ただし年190LSPは固定費をほぼ全部契約したうえでカード月10万円と帰省4往復を重ねた水準で、 20代のうちから毎年続けられる人は多くありません(内訳はペース別の到達年数早見表にあります)。

現実的な狙いどころは年100LSPの行です。 毎月型の固定費7件(年84LSP)に JALカード月5万円(SMPあり・特約店2割)を足すと年102LSPになります (シミュレーターと同じ計算)。 搭乗をまったく足さなくても、この形なら14年8ヶ月で届きます。 飛ばない前提の詰め方は搭乗ゼロでJGCに到達できるか、 固定費だけでどこまで行けるかは固定費だけでJGCに届くかに分けてあります。

20代がやりがちな3つの損

始めるのが早くても、積み方を取りこぼしていると年数が伸びます。 よくあるのは次の3つです。どれも「支出を増やす」話ではなく、同じ支出で結果が変わる話です。

1. SMPに入らないまま決済している

ショッピングマイル・プレミアム(SMP)に入ると100円=1マイル、 入らないと200円=1マイルです。LSPは400マイルで1なので、1LSPに必要な決済額が40,000円と80,000円で2倍変わります。 月5万円の決済なら年18LSPと年9LSPの差で、 10年続ければ90LSPの開きになります。 入るタイミングはSMPの途中加入はいつが得かにまとめました (初年度の年会費は月割りなので、入ると決めた日が最適です)。

2. ゲスト購入で買ってしまう

JMB番号を紐づけずに買う、ログインせずに決済する、という取りこぼしです。 マイルが付かなければLSPも付きません。4,895件あるJALの提携先のうち、 LSPが貯まるのは283件(5.8%)だけなので、 せっかく対象店で買うのに番号を入れ忘れると、取り返しがききません (LSPが貯まらない5つの落とし穴)。

3. 提携先を経由しないで直接買う

JALマイレージパークを経由すると、 提携先ショップは100マイルで1LSPです。 カード決済の400マイルで1LSPと比べて4倍の効率になります。 同じ買い物でも、経由するかしないかだけで単価が変わるので、 20代のうちに「まず経由してから買う」を習慣にしておくと、あとの10年がまるごと効きます。 対象店の一覧はLSP対象の提携先、 単価の比較は1LSP単価の横断比較にあります。

最初の一歩、無料でできる順に3つ

年会費が発生する手順を最初に置くと、決済額が育っていない時期ほど損になります。コストがかからないものから順に並べました。

  1. JMB(JALマイレージバンク)に入って、残高を見られるようにする

    入会は無料です。LSPはJMBの口座に積まれるので、ここが無いと何も始まりません。 アプリでいまのLSPとStarグレードが見られるようになります (残高を確認する方法)。

  2. 買い物を「経由してから」に変える

    JALマイレージパークを通ってから店に入るだけです。 支出は1円も増えません。 使う店が対象かどうかはLSP対象の提携先一覧で先に確認しておきます。

  3. いま払っている固定費を、JALのサービスに寄せる

    電気・光回線・携帯をJALの暮らしのサービスに切り替えると、 契約している間は毎月1LSPずつ積まれます。金額条件がないので、決済額が小さい時期ほど効きます。 新しい契約を増やすのではなく、すでに払っているものを置き換えるのが前提です。 最小構成4件(Wellness・でんき・光・モバイル)で年48LSPになります。

カードは4つ目でいいJGC入会にはCLUB-A以上のJALカードが要りますが、それは1,500LSPに届くときに持っていればいい条件です。 年会費を払ってでも先に作る価値があるのは、月の決済額がある程度まとまってからになります。 判断の材料はJGC修行にどのJALカードを選ぶかと年会費はゴールドが得かに分けて置いています。 無理に決済額を作る(使う予定のない買い物をする、支払いを前倒しする)のは、 1LSPあたり40,000円という単価を考えると割に合いません。

想定モデル:新社会人が23歳で始めた場合

実在の人物ではなく、順序の効果を見るための想定モデルです。23歳で就職し、固定費の最小構成4件を切り替え、 JALカードの決済が月5万円、 帰省で年2往復(4搭乗)飛ぶ、という置き方をしています。

内訳年間LSP前提
国内線搭乗204回 × 5LSP
JALカード決済18年600,000円・SMPあり・特約店20%
JAL Wellness & Travel12月額550円
JALでんき12電気契約
JAL光12回線契約
JALモバイル12毎月1LSP。ahamo版+IIJmio版の併用で月2LSPまで
合計861,500LSPまで17年5ヶ月

想定モデルの試算。LSP到達シミュレーターと同じ計算式で、 カードはSMPあり・特約店2割、国内線は1搭乗5LSPとしています。公式の数値ではありません。

23歳スタートで17年5ヶ月なので、41歳ごろに1,500LSPが見えてきます。 ここから固定費を毎月型7件まで広げるか、決済額が上がれば、さらに前倒しになります。 逆に言えば、この形で足りないのはペースではなく時間なので、 30代半ばから同じことを始めると到達は40代後半になります。 それでもLSPは消えないので、遅くても損にはなりません。

なお、パートナーがいる場合は片方に決済を寄せると世帯としての到達が早くなります。 考え方は夫婦でJGCを目指すなら、どちらを本会員にするかにまとめました。 20代のうちに「どちらの名義で家計を回すか」を決めておくと、あとで名義変更をやり直さずに済みます。

この先のライフステージごとの試算は想定モデル世帯シリーズに分けてあります。共働きDINKs、子育て4人家族、単身赴任+月1出張の3本で、いまの自分と数年後の自分を見比べられます。

次に読む

よくある質問

LSPは何歳から貯め始めるのが得ですか?
早いほど得です。LSPは生涯積み上げ型で、年度リセットも失効もありません。同じ年間ペースなら、開始が5年早ければ到達も5年早くなります。年102LSPのペース(毎月型の固定費7件+JALカード月5万円)なら、25歳開始で40歳、35歳開始で50歳が1,500LSPの目安になります。
20代でJGCを目指すのは早すぎませんか?
早すぎることはありません。ただし急ぐ必要もありません。1,500LSPには年100LSPのペースでも15年かかるので、20代のうちは「取りこぼさない形を作る」ほうが効きます。年会費のかからない手順(JMB口座を作る、提携先を経由する、固定費をJALのサービスに寄せる)から始めれば、支出を増やさずにペースが立ち上がります。
収入が少ないうちは、カードを作らないほうがいいですか?
LSPだけを見るなら、決済額が小さいうちのカードの寄与は限定的です。月5万円の決済で年18LSP(SMPあり)です。一方で固定費サービスは金額条件がなく、毎月1LSPずつ積めます。順序としては固定費が先で、カードは決済額が育ってから、または1,500LSPが見えてきた段階で構いません。JGC入会にはCLUB-A以上が必要ですが、到達より前に持っていればいい条件です。
ショッピングマイル・プレミアム(SMP)は若いうちから入るべきですか?
決済額次第です。SMPありは100円=1マイル、なしは200円=1マイルなので、同じ買い物でもLSPは2倍変わります。月5万円なら年18LSPと年9LSPの差です。年会費と釣り合うかは決済額で決まるので、損益分岐は別記事にまとめています。
転職や引っ越しでペースが落ちても大丈夫ですか?
LSPは減りません。積むのを止めても残高はそのまま残り、再開すれば続きから積み上がります。だから「毎年一定のペースを維持する」ことより、「早く始めて、やめても消えない残高を作っておく」ほうが効きます。

積算ルール(400マイルで1LSP、提携先ショップは100マイルで1LSP、国内線1搭乗5LSP)は JAL公式の積算対象サービス一覧で確認したものです。到達年齢・年数は当サイトの試算で、公式の数値ではありません。

関連するガイド記事

貯め方ガイドの一覧を見る