JGCとSFCを両方持つなら、順番をどう設計するか

結論: 同時に追わない。生活が寄っている側から先に取り切ります。両方を並行して狙うと決済が2枚に割れ、どちらの条件も満たしにくくなります。

JGCとSFCの比較は「どちらを狙うか」の記事です。 この記事は、その先の「両方欲しい」と決めた人向けに、順番の設計だけを扱います。 JAL側の数値は当サイトの定数から、ANA側の数値は姉妹サイトと共有している定数から引いています。

到達条件を並べる

項目JGC(JAL)SFC(ANA)
到達に必要なものJGC Three Star = 1,500LSP(生涯累計)プラチナステイタス(プラチナ・ダイヤモンドがSFCの入会資格)
搭乗だけで狙う場合国内線1搭乗5LSP。1,500LSPまで300搭乗年間50,000PP(うちANAグループ運航便で25,000PP以上)
飛ばずに寄せる場合カード決済・固定費サービス・提携先経由でも積算。年数はかかるライフソリューション基準(PP30,000+対象サービス7件+年間決済400万円の3条件すべて)
ポイントの性質生涯累計。失効しない。1年休んでも消えない暦年で集計。翌年に持ち越せない
決済の扱い決済額そのものがLSPになる決済額は到達条件(ライフソリューション基準)と2028年以降の区分判定に効く
到達後の維持カードの継続だけ。毎年の実績を問われないカードの継続で資格は続くが、2028年4月からは年間決済額でPLUS/LITEが毎年決まる

ANA側の条件は2026-08-29にANA公式で確認したものです(ステイタス条件/ライフソリューション基準)。 JAL側の条件は当サイトのJGCに入る条件と同じ数値です。

表で決定的なのは4行目です。 LSPは生涯累計なのでいつ積んでも減らない。 プレミアムポイントは暦年ごとの集計なのでその年に使わなければ消える。 性質が違うものを同時に追うと、消えるほうを取りこぼします。

順番の設計。3つのケース

パターン当てはまる人やり方
JAL先行住んでいる空港がJAL優位、または当面まとまった搭乗ができない決済と固定費をJAL側に寄せて1,500LSPまで走り切る。届いてしまえば維持は年会費だけなので、その後にANA側へ決済を移してもJGCは崩れない
ANA先行1年集中して飛べる、または年間決済が大きくライフソリューション基準に手が届くプラチナは年単位の勝負なので先に取り切る。取り終えた翌年から決済をJAL側へ移してLSPを積む
実は片方でいいどちらの空港・路線も使うが、年に数回しか飛ばない両方を追うと決済が2枚に割れ、どちらの条件も満たしにくくなる。生活が寄っている側だけを取り、もう片方は普通の会員のまま使うほうが早い

JAL先行が効く理由

JGCは到達すれば、あとはカードの継続だけで資格が続きます。 毎年の搭乗実績も決済額も問われません。 つまり到達がゴールになるので、届いた翌年から決済をANA側に丸ごと移してもJGCは崩れません。 「先にJGCを取り、あとでSFCを取りにいく」は、決済の集中を1回ずつ順番に使える設計です。

逆にANAを先に取ってからJALへ移す場合、SFC側は2028年4月以降 毎年の決済額で区分が判定されるため、決済をJALへ移した年からLITEに落ちる可能性があります。 ラウンジまで欲しいなら、この順番は成立しにくくなります。

ANA先行が効く理由

搭乗でまとめて取れる年があるなら、そちらを先に片づけます。プラチナは年間50,000PP(うちANAグループ運航便で25,000PP以上)で、 年をまたぐと持ち越せないからです。 LSPは休んでも消えないので、ANA側に集中している間もJAL側の残高は減りません。

「実は片方でいい」を先に検討する

年に数回しか飛ばない人にとって、両取りの実質的なコストは年会費よりも決済の分散です。 カードを2枚に割ると、JAL側はLSPの積み上がりが半分になり、 ANA側もライフソリューション基準の年間決済400万円に届かなくなります。 どちらも中途半端になるくらいなら、生活が寄っている側だけを取るほうが早く、安く済みます。

維持費の合計

両方持つ場合、年会費は単純に足し算になります。 JGC側はCLUB-A以上のJALカード、SFC側はSFC対象のANAカードです。

組み合わせJGC側SFC側合計(年)
安い組み合わせ15,950円11,275円27,225円
ゴールド同士17,600円16,500円34,100円

JGC側の「安い組み合わせ」はCLUB-Aカード11,000円+ショッピングマイル・プレミアム4,950円、 「ゴールド同士」はCLUB-Aゴールド17,600円(SMPは自動付帯)です。 SFC側は2026-09-01にANA公式で確認した本会員の年会費で、安い順の先頭が「一般(JCB/VISA/Master)」です。アメリカン・エキスプレスのゴールド/プレミアムは2026年9月2日申込分から改定後の年会費(ゴールド42,900円・家族21,450円、プレミアム187,000円)。既存会員も2026年11月請求分から順次新年会費(アメックス公式 benefits/ana-cards で確認)。カードブランドで金額が変わるので、申し込む前に最新の額をご確認ください。

安い組み合わせでも年27,225円、ゴールド同士なら年34,100円。 片方だけなら15,950円で済むので、差額は年11,275円です。 これを「もう片方のラウンジ代」として見合うかどうかが、両取りを続ける判断になります。

2028年のSFC改定は、両取り計画に逆風

正直に書きます。2028年4月1日から、SFCはSFC PLUSとSFC LITEの2区分に分かれます。 ANAカード・ANA Payの年間決済額が300万円以上ならPLUS、未満ならLITEで、 ANAラウンジの利用はPLUSが条件です。最初の判定期間は2026年12月16日から2027年12月15日までの1年間で、 以後は毎年判定されます。

両取りは、定義上決済を2社に分散するやり方です。 年300万円をANA側だけで積むには、JAL側に回す決済を削るしかありません。 JAL側の1,500LSPはカード決済が主な燃料なので、削れば到達が遅れます。 つまり2028年以降、両方に決済を通しながら両方で満点を取るのは難しくなります。

逃げ道は2つです。ひとつは順番を分けること (JGCを取り切ってから決済をANAへ全部寄せる)。 もうひとつは、SFC側をLITEで割り切ることです。 LITEでもANAラウンジ以外の空港サービスは従来どおり受けられるとANA公式が案内しています(2026-08-29確認)。 ラウンジはJGC側のサクララウンジで足りる、という整理なら両取りは十分に成立します。

前提の更新予定ANAは制度改定の詳細を2026年9月30日までにあらためて案内すると明記しています。 上の内容は2026-08-29時点で公式に出ている範囲です。

ANA側から見た同じ論点

ANA側の制度を主に扱っているのは姉妹サイトです。 維持のしやすさをANA側から書いたものがJGCとSFC、2028年以降どちらが維持しやすいか(SFCナビ)にあります。この記事とは逆向きの視点なので、両方読むと判断材料が揃います。

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よくある質問

JGCとSFCは両方持てますか?
制度上は両立します。JGCは1,500LSPとCLUB-A以上のJALカード、SFCはプラチナ・ダイヤモンドステイタスとSFC対象のANAカードで、条件が競合しません。ただし同時に追うのは勧めません。決済を2枚に分けるとLSPの積み上がりが遅くなり、ANA側のライフソリューション基準(年間決済400万円)にも届きにくくなるためです。
どちらを先に取るべきですか?
1年集中して飛べるならANA先行です。プラチナは暦年ごとの集計で持ち越せないので、取れるときに取り切る必要があります。逆にまとまった搭乗ができないならJAL先行です。LSPは生涯累計で失効しないので、途中で決済をANA側へ移してもそれまでの積み上げは消えません。
2028年のSFC改定は両取りに不利ですか?
不利です。2028年4月から、ANAカード・ANA Payの年間決済額が300万円以上ならSFC PLUS、未満ならSFC LITEに分かれ、ANAラウンジの利用はPLUSが条件になります。両取りは決済を2社に分散する形なので、300万円の条件とは相性が悪い。最初の判定期間は2026年12月16日からの1年間です。

参考

ANA側の数値は2026-08-29にANA公式で確認したものです。 JAL側の数値(1,500LSP、CLUB-A以上、年会費)は当サイトの他ページと同じ定数から引いています。 年会費はカードブランドで変わるため、申し込み前に公式の最新額をご確認ください。

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