Marriott BonvoyとJAL連携、LSPは貯まるか

結論: 移行マイルもステイタスマッチのFOPも、LSPには1ポイントもなりません。ただしマイル残高と空港での扱いには効きます。

2026年7月にJALとMarriott Bonvoyの提携が発表され、ポイント移行に加えてステイタスマッチが始まりました。 マイル側の解説は多いのですが、当サイトが見るのは1点だけです。これでJGCに近づくのか。答えは近づかない、です。以下、ルートごとに理由を分けます。

3つのルートを判定する

JALとBonvoyの間には現在3つの経路があります。それぞれ「何が貯まるか」と「LSPになるか」を分けて見ます。

ルート貯まるものLSP補足
① Bonvoyポイントをマイルに移行JALマイル(3ポイントで1マイル)×60,000ポイントで25,000マイル。移行で得たマイルはLSPに換算されない
② ステイタスマッチ(Bonvoy上級 → JMB)毎年のFLY ONポイント(2,000〜40,000)×FOPはその年のステイタス用。LSPとは別の制度
③ 対象ホテルの宿泊マイルJALマイル(対象プランのみ)×マイレージパーク上でもLSP積算の対象外

×=LSPの積算対象外。移行レートはMarriott公式のポイント移行ページ、 ステイタスマッチの内容はJAL公式ページ(いずれも2026年9月1日確認)によります。 LSPの対象・対象外は当サイトが集計した提携先データと積算基準の一覧に合わせています。

「LSPにならない」の根拠

LSPが積算されるのは、JALが公式に定めた積算対象のサービスで基本の付与率のマイルが付いたときだけです。 Marriott Bonvoy経由のマイルは、この2つの条件のどちらからも外れます。

① 提携先データ上で対象外になっている

Marriott BonvoyはJALマイレージパークに掲載されている提携先で、当サイトでは付与条件「3MarriottBonvoyポイントで1マイル」まで記録しています。ただしLSPの積算対象には入っていません(当サイトの分類ではT2=マイルは貯まるがLSPは貯まらない提携先)。 提携先4,895件のうちLSP対象は283件、割合にして5.8%しかなく、Bonvoyもその外側です。

個別の記録はMarriott BonvoyでJALマイル・LSPは貯まる?にあります。対象店の見分け方はマイルは貯まるのにLSPが貯まらない有名店に整理しました。

② ポイント移行はカテゴリごと全滅している

これはBonvoyに限った話ではありません。マイレージパークの「ポイント移行」カテゴリ26件のうち、LSP対象は0件です。 他社ポイントからマイルに替える行為そのものが、LSPの積算対象になっていないと考えるのが実態に合います。

ボーナスマイルも対象外60,000ポイントごとの5,000マイルのような上乗せ・ボーナスのマイルはLSPの換算対象外というのが、JALのLSPに共通する原則です。 仮に移行分が対象だったとしても、ボーナス部分は別扱いになります (同じ理屈はJAL Mall感謝DAYやJAL Payの機能別LSP対応表にも出てきます)。

マイルが増えたのにLSPが動かない状態を実際に見て戸惑ったときは、LSPが反映されない時のチェックリストの 症状②が同じ話です。

ステイタスマッチの中身

2026年7月14日に発表された提携で、JMBとBonvoyのアカウントを連携すると双方向の特典が受けられます。 連携できるのは本人につきJMB・Bonvoyそれぞれ1つずつで、 特典の内容は登録日のステイタスで決まります。 その年のうちにステイタスが変動しても、遡って内容が変わることはありません。

一度連携すると解除できないJMBとBonvoyのアカウント連携は、登録後の変更・解除ができません。 家族の番号を取り違えて登録した場合も戻せないため、実行前に両方の会員番号を確認してください。 特典の付与には連携後最大6週間かかります。

JMBのステイタス → Bonvoy側の特典

JMBのFLY ONステイタスBonvoy側で受けられるもの
FLY ONステイタスなし6か月以内に6泊でBonvoyシルバーエリート
JMBクリスタル4泊でBonvoyシルバーエリート
JMBサファイア毎年Bonvoyシルバーエリート。さらに10泊でゴールドエリート
JGCプレミア(2028年度からJMBプレミアに改称予定)毎年Bonvoyゴールドエリート。さらに16泊で10,000Bonvoyポイント
JMBダイヤモンド毎年Bonvoyゴールドエリート。10泊で初年度プラチナエリート、16泊で15,000Bonvoyポイント

Bonvoyのステイタス → JMB側の特典

Bonvoyのステイタス毎年付与されるFOPLSP補足
Bonvoy一般会員2,000×—
シルバーエリート5,000×—
ゴールドエリート10,000×—
プラチナエリート20,000×—
チタンエリート30,000×JMBクリスタル以上を獲得
アンバサダーエリート40,000×JMBクリスタル以上を獲得

JAL公式のステイタスマッチ案内(2026年9月1日確認 → JMB × Marriott Bonvoy)の内容です。付与されるのはFLY ONポイントで、Life Statusポイントではありません。 LSP列がすべて×になるのはこのためです。

FOPとLSPは別物

ここが混同されやすい点です。ステイタスマッチで毎年2,000〜40,000のFOPが入ると、 JMBクリスタルやJMBサファイアといったその年のサービスステイタスに近づきます。 サクララウンジや優先搭乗といった空港での扱いは、実際に変わります。

一方、JGCの入会資格は1,500LSPとCLUB-A以上のJALカード保有で決まります。 FOPは入会条件のどこにも登場しません。 FOPを集中的に貯めてJGCに入る従来のルートは、2024年のLife Statusプログラム開始以降は使いにくくなっており、 現在の入口はLSPです。

比較項目FLY ONポイント(FOP)Life Statusポイント(LSP)
ステイタスマッチで毎年2,000〜40,000が付与される付与されない
判定期間毎年1月〜12月でリセット生涯累計・リセットなし
到達するものJMBクリスタル/サファイアなどの年間ステイタスStarグレードとJGC Three Star(JGC入会資格)

2つの制度の違いはLSPとFOPの違い|JGCに効くのはどっちに 詳しく整理しています。Bonvoyのステイタスを持っている人ほど、ここを取り違えると 「JGCに近づいている」と誤解しやすいところです。

それでも使いどころはあるか

LSPにならないことと、使い道がないことは別です。中立に見て、意味があるのは次の2点だけです。

マイル残高を作る手段としては効率が良い

60,000ポイントを一度に移行すると20,000マイル+ボーナス5,000マイルで25,000マイル、実効レートは2.4ポイントで1マイルまで下がります。 移行の申し込みは1日あたり3,000〜240,000ポイントの範囲です。

ボーナスマイルの除外航空会社はアメリカン航空・アビアンカ航空・デルタ航空の3社で、JALは対象です(Marriott公式のポイント移行ページ、2026年9月1日確認 → ポイントから航空会社のマイルへの移行)。

ただしこれはマイルの話であってLSPの話ではありません。 当サイトが並べている単価は「1LSPをいくらで買うか」で、 LSP対象提携先の中央値が10,000円、最安が2,000円です(→ 1LSPあたりの単価比較)。 Bonvoy移行はこの表に乗りません。分母のLSPがゼロだからです。 LSPを積むならマイルからの換算ルート(提携先は100マイルで1LSP、 JALカード決済は400マイルで1LSP)を使う必要があり、これは移行マイルでは代替できません。

空港での扱いを先に得たい場合

Bonvoyの上級会員がステイタスマッチでFOPを受け取ると、その年のサービスステイタスに早く届きます。 ラウンジや優先搭乗を早く使いたいのであれば意味のある話です。 ただしそれはJGC入会の代わりにはなりません。 FOPは毎年リセットされるため、Bonvoy側のステイタスを維持し続けない限り継続もしません。 続く資格が欲しいのであれば、結局1,500LSPを積む話に戻ります (→ JGC入会までの手順)。

LSP計画への影響はゼロ連携してもしなくても、LSPの増え方は変わりません。 つまりLSP計画の上では判断材料にならないのが正しい整理です。 毎月どこまで積めるかは1,500LSPに何年かかるか、 到達後の続きは1,500LSPに到達したあとにあります。

次に読む

よくある質問

BonvoyポイントをJALマイルに移行すると、LSPは貯まりますか?
貯まりません。他社ポイントからの移行で得たマイルはLife Statusポイントの換算対象外です。当サイトが集計した提携先データでも「ポイント移行」カテゴリ26件のうちLSP対象は0件で、Marriott Bonvoy自体もLSPの積算対象外として登録されています。移行するとマイル残高は増えますが、JGC入会に必要な1,500LSPには1ポイントも近づきません。
ステイタスマッチでJGCに入れますか?
入れません。ステイタスマッチでJMB側に入るのはFLY ONポイント(FOP)で、これはその年のJMBクリスタルやJMBサファイアといったサービスステイタスを決めるためのものです。JGCの入会資格はLife Statusポイント1,500LSPとCLUB-A以上のJALカード保有で決まるので、FOPをいくら積んでも入会条件は満たせません。ラウンジなど空港での扱いは近づきますが、JGCの会員資格そのものは別の制度です。
JALとBonvoyのアカウント連携にデメリットはありますか?
いちばん大きいのは、一度連携すると変更・解除ができない点です。連携できるアカウントは本人につきJMB・Bonvoyそれぞれ1つずつなので、家族の番号を取り違えて登録しても後から直せません。特典の内容は登録日のステイタスで決まり、その年のうちにステイタスが上下しても遡って変わることはありません。特典の付与には連携後最大6週間かかります。LSPの面では、連携してもしなくても増減はありません。

参考

移行レートとステイタスマッチの条件は2026年9月1日に両社の公式ページで確認したものです。 LSPの対象・対象外は当サイトが集計した提携先データと各解説ページと同じ判定に揃えています。 条件は予告なく変更されることがあるので、実行前に公式の最新の案内をご確認ください。 とくにアカウント連携は解除できないため、登録前の確認をおすすめします。

関連するガイド記事

貯め方ガイドの一覧を見る